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【動画】保育展 ホップの会「桃太郎」

2021年11月28日 日曜日投稿

今年の保育展は「展示」のみの開催となりました。
そこで、毎年大ホールにて開催していた「ホップの会(羽村市の男性保育士の会)」の公演の代わりとして、
桃太郎(劇)の動画を作成したそうです。

お子さんと一緒に是非ご覧いただければと思います。

【にじいろWS 2021-11月】羊毛と石のペーパーウエイト

2021年11月25日 木曜日投稿

自然素材と石との絶妙なコラボ !?

11月も半ばを過ぎると、当園から望む山の木々も色あざやかな衣装へと衣替えです。
そんな季節のなか、年中・年長クラスの子どもたちが多摩川沿いの河原までお散歩をしました。
お散歩の目的?それはもちろん、穏やかな日差しを浴びながら、おいしい空気を頂きに!
・・・ですが、実はもうひとつ。
お散歩を兼ねて、今回のワークショップの材料を取りに、いや、正確には“拾い”に行きました。

子どもたちが拾うのは、河原にある石ころです。
足もとにゴロゴロ、ゴツゴツと敷き詰められた、あのごく普通の石ころ一つです。
ただし、その石ころは、子どもたちひとりひとりが自分の意思で、自分が最も気に入ったものを選びます。
決まりごとは、手のひらに乗るくらいの大きさであること。それ以外は、色も形もすべて自由です。

この時点では、その石ころをどのように使うかは伝えていませんので、子どもたちは純粋に自分の好みに合った、自分だけの石ころ探しに夢中でした。
石ころだらけのいつもの河原ですが、どうやら子どもたちの目には、この時ばかりは宝の山のように映って見えていたに違いありません。
持ち帰った石を改めて見ると、子どもたちそれぞれの個性や嗜好がはっきり表れていることに感心します。

そして今回は、石ころに加え、さらに重要な材料を用意しました。
それは、温もりのある柔らかな繊維として、これからの季節の装いには欠かせない素材でもある羊毛です。
今回のワークショップは、この羊毛という自然素材の特性を生かし、子どもたちが拾ってきた石ころとの絶妙なコラボによって、世界に二つとない、自分だけのオリジナル〈ペーパーウエイト〉をつくります。

羊毛のお話しと、羽根のような素材におおはしゃぎ!

子どもたちは河原で拾った自分の石ころを一つ、小さなビニール袋の中に大事に入れて集合しました。
お行儀よく座る子どもたちの前には、虹のように色とりどりに染められた毛糸の束が並んでいます。

先生はまず、そのなかの一番太い白色の束を取り出し、それを1本の綱のように長く伸ばして、ぶらぶらと揺らしました。
それを見て子どもたちは「サルの尻尾だ」とか「ゾウの鼻みたい」といって大笑い。
すると今度は、それを枕ほどの塊に丸めて胸に抱きかかえました。
これにはみんなが「あかちゃんのだっこだ」と声をそろえて答えました。
ただの白い毛糸の束なのに、子どもたちにはさまざまなものに見えるようです。

「では、ここで問題!」と先生はその毛糸の塊を掲げて、
「これは動物の毛だけど、なんの動物だがわかるかな?」と聞きました。
ウマだとおもうひと?ゾウだとおもうひと?サルだとおもうひと?
次々に出す動物の名前に、子どもたちはバラバラに手を上げて答えます。
正解は・・・と、先生は一冊の絵本を取り出しました。

それは園の書棚にある『ペレのあたらしいふく』(エルサ・ベスコフ作/おのでらゆりこ絵/福音館)です。
物語は、子羊の世話をする男の子ペレが、羊や近所の人たちの協力で青い服を手に入れるまでのお話です。
子どもたちはそれを見て、すぐに「ひつじ!」とわかりました。
でも、誰もが羊の毛と聞いてびっくりしています。
絵本にも描かれているように、羊の毛は白くてゴアゴアしているのに、目の前の羊の毛は糸のように長くて、柔らかそうで、色だって白ばかりか、赤、黄、青、オレンジ、茶・・・それに黒だって。
先生は、そこで子どもたちに易しく、おかしく、こんな説明をしました。
「羊さんは外で飼われているから、刈ったばかりの毛は泥だらけで汚いし、オシッコやウンチの匂いだってするかもね。だからよーく洗ってきれいにして、1本1本の毛を柔らかく伸ばして。色だっていろんな色がある方がいいでしょ?だから染色という色をつける作業もして。それでこんなふうになるんだよ」
子どもたちは笑いながらも、先生の話に興味深く耳を傾けていました。

次に先生は羊毛の束をひとつ持って、両手で左右に強く引っ張って切り離そうとしました。でも、その束はまったく切れません。今度は優しく、そうっと左右に引っ張ると、スーッとふたつに切れて分かれました。
「羊の毛は、こうやって優しくしないと、ちぎれないんだよ」と先生はその特性を教えました。

また別の束から、手のなかに収まるくらいの小さな塊を切り取ると、それを指で紙のようにうす~く、うす~くたいらに広げ、頭より高い位置から静かに落としました。
すると、それはまるで鳥の羽根のようにふわふわと、空中に漂うようにゆっくり落ちていきました。
子どもたちはそれを不思議そうに眺めていましたが、いつものことながら、もう見ているだけじゃおさまりません。
先生は即座に「じゃ、みんなでやってみよう!」と、羊毛を小さな塊に切り分けて子どもたちに渡しました。
子どもたちは先生にならって、その小さな羊毛をうすく広げ、思い思いに空中に投げ出しました。
どんなに強く投げても、落ちるときはゆっくり落ちます。なかには、それを口もとにおき、ふーっと息を吹きかけて飛ばしてみせる子どもたちもいました。
しばらくは、自分の放ったそれを追って、部屋中を飛んだり跳ねたりおおはしゃぎです。

こうして子どもたちは、羊毛という素材がどんなものかを体感しました。
でも、ちょっと待ってください、これで終了ではありませんよ、ここからが本番の「羊毛と石のペーパーウエイト」づくりですからね。

世界にたった一つだけ、その価値はなにものにも代えがたい

最初に子どもたちは、羊毛を小さな塊に切り分けて、色別に入れた箱から自分で使いたい材料を選びます。
それを長さ10~15㎝ほどのひも状にうすく伸ばし、石ころにぐるりと一回り巻き付けます。石ころにぴったりと貼り付くように、きつく巻き付けます。
それができたら、また別の好きな色を選び、同じようにひも状にうすく伸ばし、それをまたまた石ころに巻き付けます。いく度もそれを繰り返し、縦にひと巻き、横にひと巻き、斜めにひと巻きと、石ころにぐるぐると巻いていきます。石ころの表面が見えなくなるまで巻き続けます。
そこまでできたら、そのままビニール袋に入れ、中性洗剤を直接そのものに数滴たらします。
石ころを包んだ羊毛に中性洗剤が染み込んだら、ビニール袋の上から両手でそれを包み込むようにして、ゴシゴシ、ギュッギュと力いっぱいこすり続けます。
じわじわとビニール袋の内側に泡が出はじめたたら、そっと袋のなかに手を入れ、石ころの表面に巻き付けた羊毛がはがれていないかを確認します。
しっかり巻き付いているのがわかったら袋から取り出し、乾いたタオルで水気を拭きます。
そのまま乾かしておいて、表面から水分がなくなれば完成です。

最後まで黙々と仕上げる子、途中でちょっと飽きてしまう子、材料選びに長い時間迷う子、石に巻くのが終わってしまい、羊毛だけをうすく伸ばしてクルクルと器用に丸めてボールを作る子。
向き合う姿勢はさまざまですが、どの子も最後までしっかり仕上げました。

完成した作品を手に取ればわかりますが、中身は硬い石なのに、表面に羊毛を巻いたことで、とても柔らかで温かな手触りになります。見た目にも、冷たい塊というよりは、人肌のような温もりと自然界の美しさを感じます。
これは、共に自然から生まれた素材であることも要因ではないかと思います。
さらにこの作品について言うなら、石ころの形や色や大きさが違うように、選ぶ羊毛の色も巻き方も二つと同じもが存在しないのですから、これこそまさに世界にたった一つだけの〈ペーパーウエイト〉です。従って、その価値はほかのなにものにも代えがたいといえます。

これは蛇足ですが、小さな〈アート〉作品として生活空間に置けば、装飾品のひとつとして十分に楽しむこともできますので、完成した作品を眺めながら、「どんな風に使おうか?」などと、親子であれこれ想像して会話を交わすだけでも素敵な時間を過ごせるはずです。

太古の昔、ひとは自分の思いを「石」に託した

いまはアスファルトの道路が主流となり、石ころばかりが転がっている、いわゆる砂利道のような道路を見かけなくなりました。
少し時代を遡れば、どこにでもごく普通に石ころがありました。だから子どもたちのあいだでも、石蹴りなど石を使う遊びが多くありました。そんな遊びをする子どもも見なくなりました。
今回のように河原で石ころに触れるという行為は、自然のなかの木や草花と触れることと同じです。
実際に手で触れた石の感触や目で見たさまざまな石の色や形は、きっと子どもたちの心に深く残っていくでしょう。想像力がたくましく、純粋で感受性が豊かだった幼い日の記憶とともに。

最後に、「石」にまつわるおはなしをご紹介します。
それは、「石文(いしぶみ)」というものです。
まだ文字というものがなかった太古の昔、ひとはその時々の気持ちを石に託して相手に送ったといわれています。つまり、その石の持つ手触りや形で自分の思いや状況を伝えた、石の手紙(文)です。
これは、ドラマの脚本や小説などを書いた作家の向田邦子(1929~1981年)さんのエッセイに書かれていますので、ご存知の方も多いかと思います。
ここにその一部を抜粋し、今回のワークショップを閉じることにします。

「昔、ひとがまだ文字を知らなかったころ、遠くにいる恋人へ気持を伝えるのに石を使った、と聞いたことがある。男は、自分の気持ちにピッタリの石を探して旅人にことづける。受け取った女は、目を閉じて掌に石を包み込む。尖った石だと、病気か気持がすさんでいるのかと心がふさぎ、丸いスベスベした石だと、息災だな、と安心した」―向田邦子著『男どき女どき』収録「無口な手紙」より。

ドキュメンテーション

気温が下がり、モコモコの洋服やパジャマなどを出す季節になりました。
昨今ではペットポトルをリサイクルした洋服が身近に感じられるようにもなっていますが、
人は太古から、自然界の恩恵を受けて生きてきました。
肌や体を守る繊維は、植物や動物の毛や革で作られていたものです。

今回は、思わず手に取りたくなる柔らかくて温かい素材
羊の毛に焦点をあててみます。
羊の毛が私たちの生活に実は身近にあることを知り、
その素材の特性を感じ、加工する体験をしてみます。

お散歩で行った先で、自分の手に馴染む石を拾い
石と羊毛のコラボです。

written by OSAMU TAKAYANAGI

【にじいろWS 2021-10月】蜘蛛(クモ)の巣・インスタレーション

2021年10月28日 木曜日投稿

アートを通じて楽しむ、秋の“Happy Halloween!”

10月の楽しみなイベントといえば、いまはハロウィンでしょうか。
昨年はコロナの影響で思うようなイベントが開催できず、寂しい思いをした方が多かったと思います。今年のハロウィンは、かたちはどうあれ、“Happy Halloween!”と笑顔のあいさつだけでも交わせたらいいですね。
さて、今回はそんなハロウィンを意識したワークショップです。
そして、「インスタレーション( Installation )」という表現方法を遊びながら体感します。

ハロウィンはご存知の通り、古代ケルト人の収穫を祝う宗教的なお祭りが始まりだそうです。
その当時、収穫期が終わり冬の季節が訪れると、それにともない魔女や悪霊もやって来ると信じられていました。そこで彼らを追い払うために火を焚き、仮面を被って身を守ったことがその起源といわれています。
現代は宗教的な意味合いはすっかり薄れて、さまざまなコスチュームを身にまとい、明るくてにぎやかな楽しいイベントに変わりました。
それでも、当時恐れられていた魔女や黒猫、コウモリにクモなどは、現代の仮装や飾りつけでも人気のある定番のアイテムです。
今回のワークショップに参加する子どもたちには、その定番のひとつ「クモ」に扮してもらいます。
といっても、クモの衣装を着て変身する必要はありません。気持ちだけクモになって、あのちょっと不気味なクモの巣をつくります。
それも、部屋いっぱいに広がるほど巨大で、糸が幾重にも複雑に絡み合ったクモの巣です。

クモの話から、巨大な「クモの巣」づくりへ

まずは、先生のクモのお話から—いつものように身振り手振りを交えて、すっかりクモになりきった先生です。
最初のうちはその姿を見て「クモ、だいきらい」と怖がっていた子どもたちでしたが、そのうち笑い転げたり、先生のクモを真似したりと、いつのまにかクモの話に興味津々。そうこうするうちに、なんだかみんなの気持ちが、小さなクモの子どもになったようです。
では、これからクモの巣をつくりましょう。

「クモの巣を見たことあるかな?木や花などがいっぱいある公園や、お家の周りなどあちらこちらにあるよね」
「クモの巣、いっぱいあるよ」
「見るけど、気持ちワル~い」
「そうだね、でもクモは害虫を食べてくれるよ」
先生は子どもたちとこんな掛け合いをしながら、部屋の左側の壁に1本の長いスズランテープの端を、ちょうど子どもたちの背丈ほどの高さに貼り付けました。そして、そのテープを持って真っすぐに伸ばし、部屋の右側の壁へと向かってゆっくり歩き出しました。一直線に張ったテープが右側の壁に届くと、同じようにそこに貼り付けます。次にまた長い1本の紙テープを持ち、その端を今度は右側にあるガラス扉に、同じような高さに貼り付けました。そこからまたも同じように左側の入り口付近へと、さっきのテープと交差するように一直線にテープを伸ばしながら歩き、左側の入り口付近に届いたら、同じくしっかり貼り付けます。
2本のテープが部屋の真ん中で交差して、大きなバツ印をつくりました。
「先生、なにしてるの?」
そんな光景を不思議そうに眺める子どもたちの視線もまた、先生とテープの動きに合わせて右から左へ、左から右へとゆっくり交差して行きます。

これは、まだまだはじまりの、はじまりです。
先生はまたまた別のテープを持って、こちら側から向こう側へ、向こう側からこちら側へと、少しずつ位置と高さに変化を加えながら同じことを繰り返しました。子どもたちの視線も、やっぱり同じように左右を行ったり、来たり…。
そんなふうに何度か繰り返すと、いく本ものテープが一直線に部屋の空間を横切り、それがいくつも交差し合って、いつの間にか空間全体が網の目のようになりました。
それでも、クモの巣と呼ぶにはほど遠い状態です。
先生も、さてさて、これからどうしましょう、という困り顔で子どもたちに目線を移しました。
ところが子どもたちは先生と同じことをやりたくて、もうさっきからうずうずしていたのです。
もちろん先生はそれを察していました。
そう、実はここからが子どもたちの出番です。
いよいよ今回のテーマ「クモの巣」づくり、スタートです!

クモの目線で眺めれば、また違う体感も

テーブルにはあらかじめ用意した色とりどりのスズランテープや紙テープ、新聞を帯状に切り分けたもの、小さな鈴、ハサミ、そしてセロハンテープが並んでいます。
子どもたちは好きな素材を自由に選び、その端と端にセロテープを付け、先生が網の目状に張り巡らせたテープにそれを貼り付けていきます。先生と同じように、それを何度も何度も繰り返します。

目の前のテープから奥のテープへ、壁面やガラス扉から伸ばして別のテープへ、お友だちのテープから自分のテープへと、あちらこちらで交差していきます。長いテープも短いテープも、新聞の切れはしも、小さな鈴も、思い思いに貼り付けます。なかには、切れたテープを別の素材や色の違うテープで補修する子、同じところにテープをぐるぐる巻きにする子、床すれすれにテープをぶらぶらと垂らす子など、それぞれに貼り方も工夫しはじめました。無意識ですが、みんなが思いっきり〈アート〉を楽しんでいるのがわかります。

部屋の右側からも左側からも無数のテープが貼られ、そこから伸びていくさまざまなテープが部屋の空間でやはり無数に交差して、網の目がますます細かくなり、複雑な網の目模様をいくつも描いています。
子どもたちと先生、それに保育士たちみんなで部屋の隅の少し高い段から全体を見わたしました。
その瞬間、思わず歓声が上がりました。
そこに広がっていたのは、まさに、巨大なクモの巣そのものだったからです。

「じゃあ最後に、自分たちがつくったクモの巣の下をくぐってみようか」
そんな先生の掛け声に、子どもたちはわれ先にとばかりに急いでくぐろうとしましたが、
「でも、ただくぐるのではなく、クモになりきってみようか」
と先生から新たな提案が出されました。
すると、数人の子どもが腹ばいになったり、コロコロ回ったり、クネクネとからだをくねらせたり、思いついた体勢でいろいろ試してみました。どれもが虫のように見えてユニークでしたが、なかでも一番面白く、クモらしく見えたのはあお向けに寝そべって、手足をもぞもぞ動かしながら進んでいく体勢でした。
それにこうしてくぐると、自分たちがつくったクモの巣が真上に見えて、ほんとうにクモになったような感覚でこの不思議な空間を体感できることにも気づきました。
クモの巣をくぐりぬけていく子どもたち全員が、ほんとうにクモの子どものように見えてきました。
今回も、最後の最後まで楽しんだワークショップでした。

枠にとらわれない、「インスタレーション」という表現方法

今年度のワークショップは、一貫して通常の枠にとらわれない〈アート〉をテーマにしてきました。
今回のテーマに挙げた「インスタレーション( Installation )」も、まさにそれに則したものです。
「インスタレーション」とは、簡単に言えば、〈アート〉を展示する空間そのものをひとつの作品としてとらえる、ということです。
一般的に考えれば、壁にひとつひとつの作品が額などに収まって展示され、それを順番に眺めるのが美術鑑賞です。でも「インスタレーション」はそんな既成概念から離れ、展示会場そのものが〈アート〉になっているので、壁を見ても、床や天井を見ても、つまりその空間に存在する全てが鑑賞の対象となり、その空間に身を置くことで、全身で〈アート〉を体感するという鑑賞の仕方といってもいいでしょう。これは特に「現代美術」における表現方法として認知されてきました。
今回のワークショップは、まさにその表現方法です。
子どもたちには、このような難しい説明などはしません。でも、部屋の空間全体を使って、「クモの巣」というひとつの作品をつくり上げ、自分たちでそれを体感(鑑賞)することに大きな意義があります。
型にはめない、枠にとらわれない—これって、理解はしていても、私たちおとなの実生活ではなかなかできませんが、子どもたちにはいまのうちにたくさんのそれを体感させてあげたいと考えています。

ドキュメンテーション

ハロウィンの飾りで蜘蛛の巣は定番のようです。
秋になると蜘蛛が成長し、大型の女郎蜘蛛などが巣を作り始めるからか、
立派な蜘蛛の巣を見かけることが多くなります。

蜘蛛の巣は美しく、度々芸術の世界でも取り上げられることがあります。
蜘蛛の巣を部屋に張り巡らして遊びます。
異空間の面白さ、線と線のからむ面白さ、素材との探求様々を研究します
※一見、危なく見えますが、 何度も検証して何度もやっている内容です

written by OSAMU TAKAYANAGI

【にじいろWS 2021-9月】ボディペイント

2021年9月29日 水曜日投稿

それは、“からだに絵を描こう!”ということ。

からだ(素肌)に直接、塗料などで絵や模様を描くことを「ボディペインティング (body painting) 」といいます。1960年代以降、それが「アート表現」のひとつとして、欧米などで認知されるようになりました。
もともとはもっと古い時代に、アプリジニというオーストラリア大陸やその周辺諸島に住んでいた先住民や、ネイティブ・アメリカンといったアメリカ大陸に住む先住民のひとたちが、自らのからだにペイントをする習慣があったといわれています。それは時に美しく、時に雄々しく、また宗教的な意味合いもあってのことだったようです。
もちろん、今回のワークショップは、そんな難しいものではありません。
今年6月のワークショップで、園内にある外階段や通路のガラス壁面をキャンバスにしましたが、今回はなんと、自分の〈からだ〉をキャンバスにします。
つまり、「ボディペイント」とは、“からだに絵を描こう!”ということです。

足に模様を描くだけで、なんだか別の生きものみたい。

9月後半にもなると、朝晩の冷え込みに秋の気配を感じます。でも、昼間はまだまだ暑さの厳しい日が続いています。そこで今回は、太陽の日差しをからだいっぱいに浴びて楽しめる、この夏最後のワークショップとなりました。
場所は保育園の2階テラスです。
そこに大きなブルーシートを敷き、4色ほどの絵の具とその容器、そして絵筆を数十本。
そうそう、絵の具にはボディソープを混ぜ合わせます。これ、実は素肌に付いた絵の具を洗い落とすのに、効果バツグンだそうです。
さあ、これで準備はすべて整いました。

参加する子どもたちは、あらかじめ汚れてもよい服装(半袖のシャツと半パンなど)に着替え、全員裸足でテラスに集合です。
着替えを済ませた時点で、どうやら子どもたちのテンションは上がりはじめたようです。いつもの服を脱ぎ捨てただけでも、なにか開放感のようなものを感じたのでしょう。子どもたちのこころとからだは、いつだって正直です。
「よろしくおねがいします!」と大きな声で先生へのごあいさつ。
元気あふれるその声に、じっとしてなどいられない、そんな子どもたちのエネルギーを感じました。

さて、先生も子どもたち同様に裸足になって、ひざあたりまでズボンをまくり上げました。
ではいつものように、先生がまずは「ボディペイント」のお手本を示します。
用意した容器の中の絵の具に筆を浸し、ぐるぐるとかき混ぜながら、先生自身の左足をゆっくり子どもたちの前に差し出します。次に、絵の具に浸した筆で、そのつま先からすねのあたりまで、地肌に直接幾何学的な模様を描きだしました。それも迷うことなく、一気に。
子どもたちは、先生がいきなり自分の足に模様を描いたことに、ただただびっくりです。
そんな子どもたちをよそに、今度は右足を出し、同じように地肌に模様を描きました。
描き上げると今度は、その模様だらけの両足を強調するようにバタバタと動かし、子どもたちの周りを駆け回って、飛んだり、跳ねたり。
子どもたちはそれを見て、キャッキャッ、キャッキャッと大騒ぎ。なぜって、動き回る先生の足は、なんだか別の生きものが暴れているように見えるからです。でも、足に模様を描いただけなのに不思議です。
しばらく興奮して騒いでいた子どもたちも、ここまでやれば、さすがにもう慣れたもの。
「ボクもやりたい!」「ワタシもやる!」と、いつもの“やる!やる!コール”の大合唱です。

体感した「アート表現」は、夏の想い出として記憶に残ります。

いよいよ「ボディペイント」のはじまりです。
おそるおそる筆先を手につける子、速攻で両足を塗りはじめる子、無我夢中で模様を描く子、絵の具をぐちゃぐちゃにこねまわす子。やり方に決まりはありません。自分のペースで、自分の思うように、自分の好きなところに描いたり、塗ったりすればいいのです。だって、キャンバスは自分自身の〈からだ〉なのだから。

最初は年中クラスの子どもたちでしたが、短時間のうちにほとんどの子の両手両足が、カラフルな模様で埋めつくされました。はじめのひと筆に迷っていた子も、周りの勢いに押されてか、やりはじめたら止まらずにあっという間に模様だらけです。
遠くから眺めると、半袖や半ズボンだった子どもたちが、まるで色とりどりの長袖や長ズボンをはいているようでした。 足もとも裸足のはずが、いつの間に靴下をはいたの?それとも靴?えっ、それ絵の具なの!?・・・なんてマンガのような光景に大笑い。
なかにはつま先からももの上まで、片足全部真っ白に塗った子もいました。クルっと回転をすれば、バレリーナの白いタイツを思い出します。
自分の手足だけでは満足しなかったのか、着ているTシャツにまでいくつもの模様を描きだした子もいました。

年長クラスの子どもたちは、曲線や幾何学模様より、具象的な絵を描きこむ子が多くいました。
ひとまず、何を描こうかな、と考えてから描きだします。
数人の女の子は、指の爪にいろいろ色を上手に塗りました。これは、お母さんの影響かな? 手くびにブレスレットや時計を描く子もいます。いま何時ですか?と思わず声をかけました。
腕に大好きなアニメのキャラクターを描く子や、両足一面に花や樹木、太陽など自然の風景を描きこむ子もいました。
そのうち数人の子どもたちが、半袖姿の保育士の両腕に、余すところなくびっしり絵の具を塗りはじめました。
「かわいいね」「きれいだね」などと子どもたちに言われては、保育士も自らキャンバスとして応じるしかありません。でも確かに、それは素敵なアートでしたし、子どもたちの豊かな発想力とセンスの良さに思わず脱帽です。

いずれのクラスも、完成後はひとりひとり台の上に立ち、「ボディペイント」の発表会です。どの子の手足も個性的で鮮やかにペイントされ、前衛的な絵画作品か、最高にオシャレな衣服をまとっているようでした。最後にとっておきのポーズを決めて、今日のワークショップは終了です。

その後、子どもたちはからだに描いた絵や模様を、シャワーできれいに洗い流しました。
からだに描かれた「ボディペイント」は消えましたが、体感した「アート表現」のおもしろさは、この先ずっと大切な夏の想い出として記憶に残ることでしょう。

世界大会も開催される「ボディペイント」は、おとなも楽しめます。

さまざまなイベントやテーマパークで、またはサッカーなどのスポーツ観戦で、自分の顔に国旗や愛らしいマーク、キャラクターなどを描いているひとを見たことがありませんか?
これらは顔に描く「フェイスペインティング」といいますが、これも「ボディペイント」のひとつです。
または地方で、自分のお腹全面にひとの顔を描き、本当の顔は編み笠などに隠して通りを練り歩くという愉快なお祭りがあります。そのお腹を揺らす、膨らますなどして動かすたびに、描かれた顔が変形するので、見るひとたちの笑いを誘います。これだって「アート表現」としてとらえれば、まさに今回のワークショップのテーマである、自分の“からだに絵を描こう!”だと思います。
いまでは「ザ・ワールド・ボディペインティング・フェスティバル(World Bodypainting Festival)」という、世界で最も美しく華やかなボディペイントを決める国際大会も毎年オーストリアで開催されています。 「ボディペイント」は子どもばかりか、おとなも楽しめる「アート表現」です。ぜひ一度、お子さまと一緒に楽しんでみてください。意外に、自宅で簡単にできるストレス解消法かもしれません。

ドキュメンテーション

夏の終わり、まだ気候が寒くならないうちに、思いきって、心と身体を解放する絵の具遊びを行います。
絵の具には、ボディソープを混ぜることで、洗う際に簡単に落とすことができます。
最初から思い切り汚すのでは なく、ゆっくり開放的な方向に向かいます。
無理なく、個人のペースを大事にしながらやりたいと思います。

written by OSAMU TAKAYANAGI

【羽村市】緊急事態宣言の期間延長を受けての保育施設の利用について

2021年9月13日 月曜日投稿

事務連絡
令和3年9月13日

市内保育施設利用者 各位

羽村市子ども家庭部子育て支援課長

緊急事態宣言の期間延長を受けての保育施設の利用について

 日頃より羽村市の行政運営にご理解とご協力をいただき誠にありがとうございます。

 国は、9月12日(日)を期限として東京都に発令している緊急事態宣を、9月30日(木)まで延長しました。
期間中は、日中も含めた不要不急の外出・移動の自粛が要請されていますが、保育施設等については、感染防止策の徹底を行いつつ、原則開所することとされています。

 羽村市におきましても、国・東京都の対応に準じて通常保育を継続することとしますが、保育施設の利用にあたりましては、過日配布しました「コロナ禍における保育施設利用ガイドライン(第2版)」に基づき、ルールを守ってご利用いただきますようお願いします。
 特に、以下についてご留意いただきますようお願いいたします。

  • お子さんや同居のご家族に風邪症状等の体調不良が見られる場合は、必ず登園を控えてください。
  • お子さんや同居のご家族がPCR検査を受けた場合は、園に報告してください。

 8月以降、羽村市の新規感染者数は急増しており、特に若い方の感染が増えています.
 保育施設では、引き続き、子どもの安全を第一に保育を実施してまいりますので、保護者の皆さまにおかれましても、日頃からご家庭での感染予防を徹底するなどご協力をお願いします。
 ご不明な点等がございましたら下記担当までお問い合わせください。

【問合せ】
子育て支援課保育・幼稚園係
電話 042-555-1111 内線 231

【羽村市】新型コロナウイルスに感染し、自宅療養を余儀なくされている方への食料品支援について

2021年9月8日 水曜日投稿

羽村市からの周知依頼がありましたのでお知らせします。
※在園児ご家庭で自宅療養中のお困りごとの相談は保育園でも受け付けています。ご遠慮なさらずにご連絡ください(出来ることは限られてしまいますが💦)。


以下、羽村市HPより

新型コロナウイルス感染症自宅療養へ食料品をお届けします

新型コロナウイルス感染者の急増により、自宅療養を余儀なくされている方が増えています。
市では、自宅療養されている方の不安を少しでも軽減し、安心して療養生活を過ごしていただくことを目的として、食料品の支援を行います。

実施期間

令和3年9月1日から当面の間

対象者

次の要件に全て該当する方

  • 市内在住の方
  • 新型コロナウイルス感染者の方で、自宅療養中または入院、療養調整中で在宅の方。(同居の濃厚接触者等のご家族を含む)
  • 東京都からの支援物資が届いていない方。
  • 近隣に支援していただける方がいない等で、食料確保が困難な方。

支援内容

自宅療養者および同居の濃厚接触者に、3日分の食料品の配送支援をします。
食料品(ご飯やおかゆ(レトルト商品))、缶詰、飲料水等)

*内容は変更する場合があります。
*品物は指定することはできません。
*食物アレルギー等の個別対応はできませんので、アレルギーのある方は、商品の原材料表示をご確認ください。

配送方法

感染予防対策の観点から、対面での受け渡しを避けるため、玄関先などに置配とします。

申込み

【専用ダイヤル】 070-3190-1222

受付時間
午前9時から午後5時(ただし土・日曜、祝日は除く)
正午までの受付分は、翌日までにお届けします。

申し込みの際に、次の項目についてお伝えください

  • 新型コロナウイルス感染症の陽性判定受けた、自宅療養者であること
  • 住所、氏名、電話番号
  • 世帯員の状況(対象者数)

*聴覚に障害のある方に限り、ファクスで受付可。(ファクス 042-579-2590)

★新型コロナウイルス感染症自宅療養者に対する食料品支援事業について(PDF)