乳幼児突然死症候群(SIDS)


 SIDS(シズ:乳幼児突然死症候群)について

それまで元気だった赤ちゃんが事故や窒息ではなく、眠っている問に突然死亡してしまう病気です。日本では、年間500~600人前後の赤ちゃんがこの病気で亡くなっています。これは生まれてきた赤ちゃんの約2000人に1人の割合で、そのほとんどが1歳未満の乳児期の赤ちゃんに起きています。原因はまだよくわかっていませんが、育児環境の中にSIDSの発生率を高める因子があることが明らかになってきました。上記の3つの項目に気をつけると、未然に防げる確率が高くなると言われています。

SIDSについて情報

 保育園で気をつけていること

  • 赤ちゃんを1人にしません。
  • 保育士が見守り、赤ちゃんのようすを定期的に観察します。
  • 敷き布団は固く通気性のよいものを使っています。
  • 枕は使いません。
  • ベッドのまわりには、ひもやタオルなど、危険なものは置きません。
  • 部屋を暖めすぎたり、厚着をさせたりはしません。
  • 定期的に健康診断を行い、子どもさんの発達のようすを把握していきます。
  • ご希望の方に対して冷凍母乳をお預かりします。

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 SIDSを防ぐために

あおむけで寝かせましょう

赤ちゃんの顔が見えるように、あおむけに寝かせましょう。うつぶせ寝は危険です。

タバコをやめよう

妊娠中の喫煙は、お腹の赤ちゃんの体重を増えにくくし、呼吸中枢に明らかによくない影響を及ぼします。

できるだけ母乳で育てよう

母乳育児が赤ちゃんにとって最適であることはよく知られています。人工乳がSIDSを起こすものではありませんが、できるだけ母乳で育てましょう。

赤ちゃんを温めすぎない

冬になるとどうしても親心から部屋を暖めすぎたり、厚着をさせたり、布団を掛けすぎてしまったりしがちです。ですが、大人の着せすぎが、赤ちゃんを高体温にしてしまい、それがSIDSを引き起こす原因となっている可能性が指摘されています。赤ちゃんの体温が上がりすぎないよう、うつぶせ寝と着せすぎをやめ、通気性や吸湿性の悪い衣服を着せたり、不要な靴下や帽子を着せることは絶対にやめましょう。

参考HP 久保田産婦人科麻酔科医院 矢印

 厚生労働省 乳幼児突然死症候群(SIDS)対策強化月間ポスター

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