〈色の三原色〉って何ですか?
シアン(青緑色)、マゼンタ(赤紫色)、イエロー(黄色)を〈色の三原色〉といいます。
例えば、日ごろ目にするDMやチラシ、パンフレット、ポスターといった印刷物を印刷する際に使われる基本色がこの3つの色です。ご家庭で使用するパソコン用プリンターのカラーインクもこの3つの色が使われていますね。これにブラック(黒色)を加えた4つの色で、ほとんどの印刷物は刷られています。
今回は、この〈色の三原色〉を使った「色あそび」のワークショップです。
色って不思議でおもしろい!太陽の光もいろんな色に染まります。
まずは大きな3本のペットボトルに水を入れ、それぞれにこのマゼンタ、シアン、イエローのインクを垂らします。すると、ペットボトルのなかの透明な水にゆっくり溶けだして、赤・青・黄とそれぞれの色に染まっていきます。そんな不思議な光景に、子どもたちは釘付けです。
次に3本の色のペットボトルから、小さなカップに少量ずつ違う色を混ぜ合わせていきます。
さて、どうなったしょう?みるみるいろいろな色に変わっていきます。混ぜる色や、その分量によっても違う色が次々に現れます。
子どもたちは、まるで魔法でも見るように目をまあるくしながら、もうおおはしゃぎ!
さらに太陽の光がそれらのコップに注がれて、テーブルに映るコップの影もさまざまな色に変化していきます。それに気づいた子どもたちは、今度はテーブルに映る色の影を見てまたまた喚声を上げていました。
さあ、召し上がれ~泡のクリームソーダのできあがり。
最後に固形石鹸を細かくすりおろして、泡立て器で泡立たせます。はじめはただの石鹸水が、どんどん真っ白に泡立っていきます。
先生がその泡をすくって、色のついた小さなコップの水面にそっと乗せると
「あ、クリームソーダ!」と多くの子どもたちの声が一斉に響きわたりました。
こうなると、子どもたちは誰もが小さなお店のマスターです。
大好きな園の保育士さんたちに、どうぞ召し上がれ、と言わんばかりに色々なクリームソーダをふるまっていました。
「遊び」から「学び」につながる貴重な体験を。
今は見ること、触ること、感じること、想像すること、そのどれもが初めての「遊び」にすぎません。でも、自身を振り返ってもそうであるように、過去の「遊び」が未来の「学び」につながっていきます。今日も、色あそびから〈色の三原色〉をごく自然に体感しました。
これからもより多彩なワークショップを通じて、こうした「遊び」から「学び」へとつながる貴重な体験をおこなっていきたいと考えています。
ドキュメンテーション
「色いろあそびとクリームソーダ」
色って不思議。なんでか不思議、混ざって不思議、キラキラで不思議3つの色から、こんなにたくさんの色ができるなんてびっくり。
色水に溶け出す子どもの好奇心、気持ちよさ、そして達成感。どんな色ができるかな。今回は石鹸を泡立てる経験をします。
色水の上に石鹸で作ったふわふわの泡を乗せてみます。
written by OSAMU TAKAYANAGI